労働法(応用)比較問題

「出向」と「転籍」の違いに関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

A.出向は出向元との労働契約を維持したまま出向先でも労務提供するのに対し、転籍は元の使用者との労働契約が終了して新たな使用者と契約関係が生じる。← 正解
✓ 正解です。出向は出向元との契約を維持しながら出向先に労務提供する形態であり、転籍は出向元との契約が終了し新たな契約関係が生じる。
B.出向命令を発するためには、労働者の個別の同意が毎回必要であり、就業規則や労働協約に定めがあっても個別同意は省略できない。
✗ 出向命令は、就業規則や労働協約に包括的な同意がある場合、個別同意なしに行える場合がある(最判平成15年)。
C.転籍の場合、元の使用者との労働契約が終了するわけではないため、労働者の個別同意は不要である。
✗ 転籍は労働契約の相手方が変わるため、労働者の個別同意が必要とされる。元の契約が終了しないとする前提も誤り。
D.出向中の労働者の時間外労働に関しては、出向元の労働基準法上の規制のみが適用され、出向先の規制は一切適用されない。
✗ 出向中の労働者に対する労働基準法の適用は、実態に応じて出向元・出向先が分担して適用される場合がある。

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