リスクのマネジメント応用問題
R社は複数の事業を展開しており、リスクマネジメントの一環として各事業のリスクスコア(発生可能性×影響度)を年次で見直している。今期のレビューで、ある事業部門の主要リスクについて「発生可能性が2点から4点に上昇した(影響度は5点で変わらず)」と報告された。このとき、当該リスクの対応方針として最も適切なものはどれか。
A.発生可能性が上昇したとしても影響度に変化がないため、リスクスコアは変わらず、対応方針の見直しは不要である。
✗ 発生可能性が2点から4点に上昇すると、スコアは10点から20点へと倍増します。対応方針の見直しは必要です。
B.リスクスコアが10点から20点へと倍増したことになるため、リスク対応の優先度を引き上げ、追加のリスク低減策や移転策を検討すべきである。← 正解
✓ 正解です。リスクスコアが倍増した場合、優先度を引き上げてリスク低減策や移転策を検討することがリスクマネジメントの基本対応です。
C.発生可能性の上昇は外部環境の変化によるものが多く、内部統制では対処できないため、リスクを受容してモニタリングのみ継続すれば十分である。
✗ 発生可能性の上昇に対しても内部統制や対策を講じることは可能であり、受容のみで済ませることは適切ではありません。
D.リスクスコアの上昇はあくまで定性的な評価であり、定量的な損失額が変わらない限り、追加対応を行う必要はない。
✗ リスクスコアの変化は定性・定量両面で対応判断の根拠となります。スコア倍増は重大な変化であり、追加対応の検討が必要です。