契約・ライセンス実務比較問題
秘密保持契約(NDA)における一方向型(片務型)と双方向型(双務型)の違いに関する記述として、最も適切なものはどれか。
A.一方向型NDAは開示者のみが秘密保持義務を負い、双方向型NDAは開示者・受領者の双方が秘密保持義務を負う。
✗ 一方向型NDAでは開示者ではなく「受領者」が秘密保持義務を負います。開示者は情報を提供する側であり義務を負う側は受領者です。
B.一方向型NDAでは、秘密情報を受領した側のみが秘密保持義務を負い、双方向型NDAでは両当事者が互いに開示・受領する可能性があるため双方が義務を負う。← 正解
✓ 正解です。一方向型NDAは受領者のみが義務を負い、双方向型NDAは両当事者が互いに情報を開示し合うため双方が義務を負う構造となっています。
C.双方向型NDAは当事者が対等な関係にある場合にのみ締結でき、一方が優位な立場にある場合は一方向型NDAしか締結できない。
✗ 双方向型NDAは立場の対等性に関係なく、共同研究など両者が秘密情報を交換する実態があれば締結できます。一方向型の強制もありません。
D.一方向型NDAと双方向型NDAの違いは当事者数にあり、一方向型は2者間、双方向型は3者以上の当事者が必要とされる。
✗ 一方向型・双方向型の区別は当事者数ではなく、秘密保持義務を負う方向(一方か双方か)の違いです。どちらも2者間で締結されることが一般的です。