民法・民事訴訟法応用

AはBに対して250万円の貸金債権を有しており、返済期限が到来してもBが支払わないため、AはBを被告として民事訴訟を提起した。民事訴訟における時効の完成猶予および更新に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

A.AがBに対して裁判上の請求を行った時点で、直ちに時効が更新(リセット)される。← 正解
✓ 正解です。この記述が誤りで、正しくは裁判上の請求の提起により時効の完成が猶予され、確定判決等によって権利が確定した時点で時効が更新(新たに進行開始)されます(民法第147条)。提起時点では更新されません。
B.裁判上の請求による時効の完成猶予の効力は、訴えを提起した時点から生じるが、訴えが取り下げられた場合には最初から完成猶予の効力が生じなかったものとみなされる。
✗ 訴えが取り下げられた場合でも、取下げの時から6ヶ月間は時効の完成が猶予されます(民法第147条第1項柱書但書)。最初から効力がなかったとはなりません。
C.確定判決によってBの債務が確認された場合、その時点から新たな時効期間が進行し、当初の時効期間が10年未満であっても、その後の時効期間は10年となる。
✗ この記述は正しい内容です。民法第169条第1項により、確定判決等で確認された権利は、短期消滅時効であっても10年の時効期間が適用されます。
D.AがBに対して内容証明郵便で債務の履行を催告した場合、催告から6ヶ月以内に裁判上の請求をしなければ、時効の完成猶予の効力が失われる。
✗ この記述は正しい内容です。催告による時効の完成猶予は、催告から6ヶ月以内に裁判上の請求等をしなければ猶予の効力を失います(民法第150条)。

この問題のポイント

この記述が誤りで、正しくは裁判上の請求の提起により時効の完成が猶予され、確定判決等によって権利が確定した時点で時効が更新(新たに進行開始)されます(民法第147条)。提起時点では更新されません。

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