ストレス関連疾患・法的側面比較問題

労働安全衛生法における「安全配慮義務」と民法上の「不法行為責任」の違いについて、最も適切な説明はどれか。

A.安全配慮義務は契約関係に基づく債務不履行責任であり、使用者と労働者の雇用契約を前提とするが、不法行為責任は契約関係がなくても故意・過失による損害に対して成立する。← 正解
✓ 正解です。安全配慮義務は雇用契約に基づく債務不履行責任、不法行為責任は契約外の故意・過失による損害への責任という点が本質的な違いです。
B.安全配慮義務違反による損害賠償請求権の消滅時効は3年であるが、不法行為責任の消滅時効は20年と定められている。
✗ 消滅時効の説明が誤りです。安全配慮義務(債務不履行)の消滅時効は民法改正後原則5年、不法行為は損害・加害者を知った時から3年(生命・身体侵害は5年)です。
C.安全配慮義務は刑事責任のみを問うものであり、民事上の損害賠償とは無関係であるが、不法行為責任は民事・刑事双方に及ぶ。
✗ 安全配慮義務違反は民事上の債務不履行として損害賠償請求の根拠となります。刑事責任のみに限定されるとする説明は誤りです。
D.不法行為責任は使用者のみが負うものであるが、安全配慮義務は使用者と労働者の双方が互いに対して平等に負うものである。
✗ 安全配慮義務は使用者が労働者に対して負うものであり、双方が平等に負い合うものではありません。

メンタルヘルス・マネジメント検定Ⅰ種(マスターコース) の問題一覧