ストレス関連疾患・法的側面誤り発見
過重労働と健康障害に関する以下の記述のうち、誤っているものはどれか。
A.過重労働による脳・心臓疾患の労災認定においては、発症前1か月間におおむね100時間、または発症前2か月間ないし6か月間にわたって1か月当たりおおむね80時間を超える時間外労働が認定の目安とされている。
✓ この記述は正しい。脳・心臓疾患の労災認定における「過労死ライン」として、発症前1か月100時間超または2〜6か月平均80時間超が基準として示されている。
B.長時間労働者に対する医師の面接指導は、時間外・休日労働時間が1か月当たり80時間を超え、かつ疲労の蓄積が認められる場合に実施が義務付けられている。
✓ この記述は正しい。労働安全衛生法第66条の8により、月80時間超の時間外・休日労働かつ疲労蓄積が認められる労働者への医師面接指導が義務付けられている。
C.過重労働による精神障害の労災認定においては、業務の過重性とともに、出来事の心理的負荷の強度が「強」と評価されることが必要な条件の一つである。
✓ この記述は正しい。精神障害の労災認定では、業務による心理的負荷評価表において「強」の評価が得られることが認定要件の一つとなっている。
D.過労死等防止対策推進法は、過労死等の防止のための対策を推進することを目的として制定されており、事業主に対して過労死等防止対策の実施を直接命令する罰則規定を有している。← 正解
✓ 正解です。この記述が誤りで、正しくは過労死等防止対策推進法は啓発・調査研究・相談体制の整備等を定めた理念法であり、事業主への直接的な命令や罰則規定は設けられていない。