契約法務比較問題
「売買契約」と「贈与契約」の違いに関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
A.贈与契約は書面によらなければ効力が生じないが、売買契約は口頭でも有効に成立する。
✗ 贈与契約は書面によらない場合でも成立しますが、各当事者は撤回できます(民法550条)。書面がなければ無効ではありません。
B.売買契約は双務契約であるが、贈与契約は片務契約であり、受贈者は対価を支払う義務を負わない。← 正解
✓ 正解です。売買契約は売主・買主双方が義務を負う双務契約ですが、贈与契約は贈与者のみが給付義務を負う片務契約です。
C.贈与契約は要物契約であり、目的物の引渡しがなければ契約として成立しない。
✗ 贈与契約は諾成契約であり、当事者の合意のみで成立します。目的物の引渡しは成立要件ではありません。
D.売買契約においては買主に担保責任を問うことはできないが、贈与契約では受贈者は担保責任を追及できる。
✗ 売買契約の売主は担保責任を負います(民法562条以下)。また贈与者の担保責任は限定的であり(民法551条)、記述が逆です。