リスクのマネジメント応用問題

J社は海外子会社からの配当送金を主な収益源としているが、当該国で急激な為替変動(現地通貨の対円での大幅な下落)が起きた場合、J社のリスクマネジメント上の影響として最も適切に説明しているものはどれか。

A.為替変動は輸出企業のみに影響し、配当送金を受け取る親会社には影響しない。
✗ 配当送金を受け取る企業にも為替リスクは生じる。現地通貨安は円換算の受取額を減少させるため、輸出企業に限った話ではない。
B.現地通貨安・円高方向の為替変動が生じると、同額の現地通貨配当を円換算した際の受取額が減少し、収益が目減りする為替リスクが顕在化する。← 正解
✓ 正解です。現地通貨安・円高の為替変動は配当の円換算額を減少させる。これが海外投資に伴う代表的な為替リスクの顕在化である。
C.為替変動リスクは保険で完全にカバーできるため、ヘッジ手段を別途講じる必要はない。
✗ 為替リスクは一般的な損害保険では対応できない。為替予約や通貨オプションなどのヘッジ手段が別途必要である。
D.為替変動の影響は短期的なものに限られるため、長期的には必ず元の水準に戻り損失は生じない。
✗ 為替レートが必ず元の水準に戻るという保証はない。長期的に円高基調が続くケースもあり、損失が恒常化するリスクがある。

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