民法・民事訴訟法比較
債権譲渡と債務引受の違いに関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
A.債権譲渡は債務者の同意がなければ効力が生じないが、債務引受は債権者の同意なく成立する。
✗ 債権譲渡は原則として債務者の同意なく行えます(民法466条)。対抗要件として通知または承諾が必要です。
B.免責的債務引受では、旧債務者は債務を免れるが、併存的債務引受では旧債務者も引き続き債務を負う。
✓ 正解です。免責的債務引受(民法472条)では旧債務者が免責され、併存的債務引受(民法470条)では旧債務者も引き続き債務を負い、引受人と連帯して債務を負います。
C.債権譲渡の債務者への対抗要件は、譲受人が債務者に通知または承諾を得ることである。← 正解
✗ 債権譲渡の対抗要件は、譲渡人(旧債権者)が債務者に通知するか、債務者が承諾することです(民法467条)。譲受人が通知するのではありません。
D.併存的債務引受が成立すると、旧債務者は当然に債務を免れ、引受人のみが債務を負うことになる。
✗ これは免責的債務引受の説明です。併存的債務引受では旧債務者は債務を免れず、引受人と連帯して債務を負います。
この問題のポイント
✗ 債権譲渡の対抗要件は、譲渡人(旧債権者)が債務者に通知するか、債務者が承諾することです(民法467条)。譲受人が通知するのではありません。