価格評定応用問題
収益性の高い賃貸オフィスビルを評価する場合、原価法、比準価格法、収益還元法の3つの手法がすべて適用可能な状況にあります。評定者が最終的な評価額を決定する際の最も適切な考え方はどれか?
A.収益還元法は市場性を反映しにくいため、比準価格法の結果を最優先すべきである。
✗ 収益性の高い賃貸オフィスビルの場合、むしろ収益還元法が最も市場性を反映することが多く、この主張は一般的ではありません。
B.3つの手法でそれぞれ求めた価格をすべて等価に扱い、単純な平均値を評価額とすべきである。
✗ 単純平均は各手法の前提条件や信頼度の違いを無視した機械的計算であり、不動産評定の原則に反します。
C.各手法の信頼度を検討し、物件の特性(収益性の程度、市場データの充実度)や手法適用の前提条件の満たし具合を総合的に判定した上で、最も適切な手法を優先させるか、複数手法の結果を統合すべきである。← 正解
✓ 正解です。不動産評定は状況に応じた柔軟な判断が必要です。物件特性に応じて各手法の適用可能性と信頼度を評価し、最適な手法を選択するか、複数手法を統合することが専門的判定です。
D.原価法は理論的に最も堅牢であるため、原価法の結果に他の手法の結果を一定割合で加味する固定的な配分方法を採用すべきである。
✗ 固定的な配分方法では、個別物件の特性や市場状況の変化に対応できず、客観的かつ科学的な評定とは言えません。
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