業務のマネジメント応用問題
マネジャーが部下へ業務を権限委譲したにもかかわらず、部下が判断に迷うたびにマネジャーへ確認・相談を繰り返す状況が続いている。この状況が組織にもたらす最大の問題点として、最も適切なものはどれか。
A.部下がマネジャーに相談することで情報共有が促進され、組織としての意思決定の質が向上する。
✗ 相談が過剰になるとマネジャーへの依存が生まれ、意思決定の分散という権限委譲本来の目的が達成されない。
B.マネジャーの承認なしに業務が進まないため、意思決定が集中し、権限委譲の効果が失われてスピードと生産性が低下する。← 正解
✓ 正解です。意思決定がマネジャーに集中する「逆委譲(リバースデレゲーション)」の状態となり、業務スピードと生産性が低下します。
C.部下が自律的に動けないことはマネジャーの指導力不足を示すため、マネジャー自身の評価が下がる問題が生じる。
✗ マネジャー評価の問題は副次的なものであり、組織全体への影響としては意思決定の集中による非効率のほうが本質的問題である。
D.権限委譲を受けた部下の数が多いほど相談件数が増加するため、委譲する部下の人数を減らすことが最善策となる。
✗ 問題の本質は委譲する人数ではなく、委譲の仕組みや部下の自律性の育成にある。人数削減は根本的解決策とはならない。