業務のマネジメント応用問題
あるプロジェクトでKPI(重要業績評価指標)として「月次報告書の提出件数」のみを設定した結果、報告書の数は増えたが内容の質が著しく低下した。この事例が示す問題として、最も適切なものはどれか。
A.KPIの測定頻度が月次では短すぎるため、四半期や年次など長期スパンでの評価に切り替えるべきである。
✗ 測定頻度の問題ではなく、指標の選び方が本質的な問題である。頻度変更だけでは質の低下という課題は解決されない。
B.KPIは定量指標のみで設定すべきではなく、必ず定性指標と組み合わせることが法令で義務づけられている。
✗ 定性指標との組み合わせは推奨されるが、法令で義務づけられているという事実はなく、誤った記述である。
C.数値で測定しやすい指標のみをKPIにすると、指標の達成に最適化した行動が起き、本来の目的(質の向上)が犠牲になる「指標のゆがみ」が生じやすい。← 正解
✓ 正解です。「コブラ効果」や「グッドハートの法則」とも関連する現象で、指標の達成が目的化し、本来の目標が達成されなくなるリスクがあります。
D.報告書の件数増加は業務量の増加を意味するため、人員不足が根本原因であり、KPI設定の問題ではない。
✗ 件数増加が人員不足を示すわけではなく、この事例の問題はKPI設定の偏りによる行動のゆがみにある。