建物設備と大規模修繕応用問題
築30年の分譲マンションで大規模修繕工事(外壁・防水)を実施中に、バルコニーの床スラブに想定外のひび割れと鉄筋の腐食(爆裂)が多数発見された。この場合に生じる問題として最も適切な記述はどれか。
A.爆裂の補修は仕上げ材の塗り替えで対応できるため、工事費用は当初見積りとほぼ変わらない
✗ 爆裂(鉄筋腐食による躯体損傷)の補修は高額になるケースが多く、仕上げ材の塗り替えだけでは対応できません。
B.当初の設計・工事費用の見直しが必要となり、修繕積立金の不足が生じる可能性があるため、追加徴収や借入れの検討が必要になる場合がある← 正解
✓ 正解です。想定外の躯体損傷が発見されると追加工事費が発生し、修繕積立金が不足する可能性があるため、区分所有者からの追加徴収や金融機関からの借入れ検討が必要となります。
C.爆裂補修は区分所有者個人の専用使用部分の問題であるため、各区分所有者が自費で補修する
✗ バルコニーの床スラブは共用部分(構造躯体)であるため、補修費用は管理組合が負担するのが原則です。
D.大規模修繕工事中に発見された不具合は、施工会社が無償で補修する義務がある
✗ 施工会社は当初の契約範囲内での施工義務を負いますが、想定外の既存劣化の補修を無償で行う義務はありません。