会社法・商法(応用)誤り発見
株式会社における取締役の義務と責任に関する以下の記述のうち、誤っているものはどれか。
A.取締役が会社に対して負う損害賠償責任は、総株主の同意があれば全額免除することができる。
✓ この記述は正しい。会社法424条により、取締役の会社に対する損害賠償責任は総株主の同意によって免除することができます。
B.社外取締役を含む取締役は、善良な管理者の注意義務(善管注意義務)および忠実義務を会社に対して負う。
✓ この記述は正しい。取締役は会社法330条・355条により、委任契約に基づく善管注意義務と忠実義務を負います。
C.取締役が競業取引を行うには、取締役会設置会社においては取締役会の承認を受ければ足り、株主総会の承認は不要である。
✓ この記述は正しい。取締役会設置会社における競業取引の承認機関は会社法365条1項により取締役会であり、株主総会の承認は不要です。
D.取締役の会社に対する損害賠償責任の軽減として、定款の定めにより、社外取締役の場合は報酬等の2年分を限度に責任を軽減することができる。← 正解
✓ 正解です。この記述が誤りで、正しくは定款による責任軽減の限度額は社外取締役の場合「報酬等の2年分」ではなく「報酬等の2年分相当額」を超える部分を免除できますが、社外取締役の最低責任限度額は報酬等の「2年分」ではなく法定最低責任限度額(会社法425条1項2号)として「2年分」が定められており、これは正しい数値です。実際の誤りは「定款の定めにより」軽減できる規定は会社法426条(取締役会決議による軽減)であり、定款による直接軽減(425条)は株主総会決議が必要な点です。
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